東京新聞様の記事より画像引用
https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=58473&pid=136172

日本郵便がAI(人工知能)を使った配達支援システムを
全国200の郵便局にて試験導入を始めている。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴う外出自粛等で、
インターネット通販の荷物が増加しており、
構造的な人手不足に直面している為、
配達の効率化を目指すのが目的のようだ。

どのようなシステムなのか?

産経新聞様より画像引用
https://www.sankei.com/economy/news/200615/ecn2006150021-n1.html

スマートフォンで荷物のバーコードを読み取る事で最適な配達順を表示するシステムとなっている。

AIは30項目以上の制約を考慮した上で最適なルートを導き出している。

・事故の確率が高くなる右折のルートを回避
・信号待ちが長い道路を避ける
・指定時間に届ける必要が有る商品を時間帯で自動計算 など

配達先から別の配達先までの距離を最適ルートで提示する事で、業務を効率化する事ができる。

AIを使う事でどれくらい効率が変わるか。

現在は配達員が各自でルートを決めており、
経験の差で配達の所要時間にバラつきが生じているようだが、
AIを使う事で誰もが安全で効率的に配達する事ができる為、
同じ時間帯に配達できる荷物を3割程増やすことができるようだ。

また、これまで配達を行う際は通常、荷物の伝票に記載されている住所を地図に一つ一つプロットし、手作業で配達ルートに印をつけたり、付箋を貼ったりしていた。また、時間指定なども考慮して最適なルートを定めるのに1時間程かかるようだが、その作業も必要なくなるので、
業務効率は大きく改善される見通しだ。

AIの精度は日々高くなる。

実際の配送実績を基にGPSから情報を収集しAIが学習する事ができるので、
使えば使う程、精度が高くなっていく仕組みになっている。
ベテランのノウハウを反映する事で経験が浅くてもベテランと同じルートで配達する事が可能だ。

最後に

今回、日本郵便が試験導入した配達支援システムを紹介させて頂きました。
コロナウィルスによる感染拡大防止もあり、これからクリスマスや年末年始に向けて
更にインターネット通販の使用頻度は高くなると思われる。
今回のシステムで配達業者に大きく変化をもたらすのではないだろうか。




株式会社ノードコミュニケーション 寺田 永史