高級スーパーの紀ノ国屋は、無人決済型の新業態「Sutto(スット)」を立ち上げる。来店客は欲しい商品を棚から持参したかばんなどに直接入れ、精算機で決済するだけで買い物を完了できる。16日に開店する新店で効果や課題を検証し、手早く会計を済ませたい来店客が多い駅前や、人手の確保が難しいエリアなどで導入したい考え。
買いたい商品を持ったまま精算機で支払えば購入が完了する
JR山手線の目白駅改札外に「KINOKUNIYA Sutto 目白駅店」を開店する。既存の店舗を改装し、紀ノ国屋として初めて無人決済に対応する。
商品は棚から直接かばんなどに入れられる
約40平方メートルの売り場の天井に約30台のカメラが取り付けられており、商品棚の重量センサーなどと合わせて来店客や商品の動きを捕捉。商品を持ったまま出口の精算機の前に立つと購入の意思があると判断される仕組みだ。決済は交通系ICカードとクレジットカードに対応する。 店内が狭く来店客が多い場合に新型コロナウイルスの感染拡大につながる恐れがあることや会計の正確性を考慮し、まずは同時に買い物できる人数を7人に絞る。 目白駅店では通勤客や学生などの利用を見込む。今後改装前後での客層や売れ筋商品の変化、運用上の課題などを検証する。今後の新規出店や既存店の改装のほか、人手を集めにくい場合などに無人決済の導入を検討していく。
引用元 日本経済新聞