コロナ禍で一気に浸透したのが在宅勤務(テレワーク)ですが、その先は「バーチャルオフィス」に出勤する可能性が出てきました。IT各社が「メタバース」と呼ばれる仮想空間内のサービスに力を入れ始め、新しい働き方として定着するのでしょうか。  米フェイスブックは8月、仮想現実(VR)空間に設置されたバーチャル会議室に入り込めるサービス「ホライズン・ワークルーム」を発表した。ゴーグル型VR端末「オキュラス・クエスト2」を装着し、VR空間内でほかのユーザーと会議したり、付属のコントローラーを操作してホワイトボードに書き込むことでリアルタイムに情報を共有することもできるという。  従来のビデオ会議より現実に近い体験ができ、右隣に座るユーザーの声は右側のスピーカーから、左隣の声は左側から聞こえるほか、身ぶり手ぶりを使った会話もできるなど限りなく現実の会議室に近いそうです。

メタバースってなに?

 メタバースとは「meta(超)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、インターネット上の仮想空間を指す。任天堂の人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』やインターネットサービスの『アメーバピグ』もメタバースといえるでしょう。 仮想空間のサービスでは2000年代後半に「セカンドライフ」が話題になったこともありました。現在はVRやAR(拡張現実)技術の発展で仮想空間がよりリアルになったほか、コロナ禍で外出しにくい状況が続く中でメタバースをビジネスとして運用する企業が増えたことで再び注目を集めています。

まとめ 

今後、仮想空間内の職場に出勤する光景は当たり前になるのでしょうか?SNSと同じく人が集まらないと盛り上がらないでしょうし、メタバースを運用する企業にとっては、技術の発展より人を呼び込む工夫が明暗を分けることになるのではないでしょうか。


株式会社ノードコミュニケーション  寺田永史