最初のセッションは技術評論社 池本公平氏による「技術書執筆の心得」 Watson目当てで聴きに行ったのですがこれが思いのほかスゴく面白い! なるほど、違う業界の人の話を聞くのはためになるとはこういうことかと感じました。 この場ではあまり触れられないのが残念…。 続けてIBMの常田秀明氏による「15分でわかる Bluemix」と大島騎頼氏の「温度可視化・分析デモシステムを作ろう(IoT) 」こちらはBluemixで何が出来るのかを簡単にまとめた説明でした。 既に本を買って読み込んでいる方には少し物足りなかったかもしれませんが初学者の私にはありがたかったです。
そして今日の目当て、水津幸太氏の「Watsonを使おう」 はじめから二次元キャラが出てきたと思ったらイメージキャラの「ブルミクちゃん」だそうです。 ここでそろそろWatsonとは?について触れておきたいと思います。
IBMは、AIを「Artificial Intelligence(人工知能)」ではなく、「Augmented Intelligence (拡張知能)」として人間の知識を拡張し増強するものと定義し、IBM Watsonを中核とするコグニティブ・ソリューションとしてお客様に提供しています。IBM Watson(ワトソン)は、自然言語処理と機械学習を使用して、大量の非構造化データから洞察を明らかにするテクノロジー・プラットフォームです。 引用元:IBM Watson: Watson とは?簡単にまとめると、「大量の非構造化データ(文章、画像など規則性のないデータ)を自然言語処理と機械学習で分析を行う拡張知能のプラットフォーム」と言ったところです。セッションの内容はこのWatsonで使えるサービスの紹介でした。 Conversation
アプリケーションに自然言語インターフェースを追加して、エンド・ユーザーとの会話フローを自動化します。 引用元:IBM – ConversationConversationは利用者の会話文から意図や対象を判別し、最適な応答を返すことができます。主に下記3つの機能で成り立っています。 ・Dialog:会話をフローによって定義。実際にBotが喋る内容や、会話の流れはここで定義されます。 ・Intent:文章の意図の理解。「エアコンを『つけてほしい』」を「電源ON」と解釈する仕組み。例えば「ON」に対して「つけて」「立ち上げて」「パワーオン」「スイッチつけて」といった同義の単語を関連付けます。 ・Entity:対象の識別、操作する対象を判定します。作成するBotが認識する操作対象(図ではエアコン、テレビ)を設定します。 Visual Recognition
様々な画像やイメージを認識・学習し、画像に含まれているモノや動物、人の顔などを分析します。 引用元:IBM – Visual RecognitionVisual Recognitionは与えられた画像を分析します。主に下記3つの機能で成り立っています。 ・Classify:画像の分類を行います。 ・Face Detect:顔の認識を行います。これにより性別、年齢などを判定できます。 ・Collections:類似画像を検索します。 よく使われるのはClassifyで、例えばネコであるもの(ポジティブ画像)、ネコでないもの(ネガティブ画像)を学習させることで100枚の動物画像からネコだけを選び取るようなBotを実装可能です。 Node-RED Node-REDはNode.js上で動作するGUIの開発ツールで、AIの処理を入力、処理、出力の3層に分けて処理の記述が出来ます。Bluemixでは130ものサービスが存在しており、それらの間でのデータのやり取りが簡単に行えるようになります。 新機能:Slots Conversationは一度のコマンドで行動を確定出来る前提のものだったのが、新機能のSlotsを使うことで必要な情報が取得できるまで聞き返すチャットBotを簡単に作ることが可能になりました。 Slots機能無しのときは複数のノードをループさせることで聞き返しを実装していたのが、Slots機能有りでは1つのノードに「エアコン」「ON」という2つのキーワードを設定することで、2つのキーワードが得られるまで聞き返す実装がコーディング無しで可能になりました(すごい…。) 締めにこんなことが出来るかもの例としてホログラムとの会話を紹介していました。是非見たいのでどなたか作ったら教えてください!
最後は池本氏より「Software Design」最新号15冊ををかけたジャンケン大会! 残念ながら私は最初で敗けてしまいました…。
終始和やかな雰囲気でとても充実した勉強会だったと思います。ありがとうございました!
イベントページ: IBM Bluemixクラウド開発入門 – connpass